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冥界、その中で銃声は鳴り響く 一つ一つの弾丸が亡者たちに強大な穴を開けて葬り去っていく。 「…そろそろ潮時か…退くで、バーサーカー」 男は己のサーヴァントを呼び、撤退の準備をする、逃げる間際置き土産を放つため、パニッシャーを逆にする。 「もらってきぃな」 出たのはミサイル、追撃しようとしてきたシャドウサーヴァントに直撃する。 「ほな、さいなら、二度と来るこたぁないけどな」 ミカエルの眼、GUNG-HO-GUNS №5 ニコラス・D・ウルフウッド。 好奇心にて入った冥界より帰還する。 ◆ 「…たっく…あんなところ入るもんちゃうわ…」 パニッシャーについた血を拭きながら、己の行動を公開する。 場所はマンション、与えられたロールは牧師。 「なんかの足しになるか思ったけど…球の無駄遣いなっただけや…」 十字架型のパニッシャー、強烈な破壊力を持ち、殺し屋としての訓練を受けた彼だから扱える代物。 もちろん、その球がこの世界にあるはずもなく。 「お前の足しにもならへんのやろ?バーサーカー」 語りかけたのは人身のサーヴァント、バーサーカー。 軍服に身を包んだ、赤目の男。 「…まぁ、喋れんお前に聞いてもなんの返答もないか…」 無言でバーサーカーは、ウルフウッドを見つめる、なんの意味があるのかはわからない。 「…とことん平和な世界やここは…冥界は一般人共には知られてないらしいし…」 己等主従が血みどろの戦いを繰り広げる裏で、一般人は平和に過ごしている。 もちろん、ノーマンズ・ランドより平和だ。 「…タバコでも吸うか…」 ライターから火を出し、タバコに火を付ける。 「…ワイの…願いか…」 願望機に掛ける願い、いくら考えても思いつかない。 気づいたらバーサーカーは霊体化しているし、この部屋には実質自分ひとりだ。 「…なぁトンガリ…ワイは…何をすればいいんやろな?」 煙が部屋中を包み込む。 ニコラス・D・ウルフウッド、孤独な、殺戮牧師。 冥界下りに、混ざり込む。 ◆ 餓狼は、狂気の中を一人で走る。 ヴェアヴォルフ、魔改造の怪人。 ロンドンに潰えた己は、今再び、英霊として蘇った。 限りない闘争を求め、今宵も走り抜ける。 名もなき怪人は、今日も走り続ける。 【CLASS】バーサーカー 【真名】大尉@HELLSING 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具D 【属性】混沌・悪 【クラススキル】 狂化:B 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 【保有スキル】 怪力:A 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。 使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。 自己改造:B 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 【宝具】 『人を喰らい尽くす魔物(ヴェアヴォルフ)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~ 最大捕捉:1~30 怪人の血は、様々な血が混ざった魔の血。 体の奥から、怪物を開放する。 それは全てを追す狙い続ける、魔の追跡者(チェイサー) 【weapon】 ナイフ等 【人物背景】 ナチスの生み出した怪物。 最後の大隊の最終兵器。 【サーヴァントとしての願い】 闘争 【マスターへの態度】 ??? 【マスター】ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン・マキシマム 【マスターとしての願い】 少し…考えさせてくれや… 【能力・技能】 ミカエルの眼で鍛えられた技術、パニッシャーを扱う技能。 【人物背景】 GUNG-HO-GUNS №5。 建前は牧師、裏は殺し屋。 人間台風に感化された男。 【方針】 治安組織にしょっぴかれない様に動く、パニッシャーを持ち歩けないのは辛い。 正直、こんな平和な世界を謳歌してる連中が羨ましい。 【サーヴァントへの態度】 戦闘が強いのはいい。 だがなんか喋れや…いや、喋れへんのか…
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【名称】 ポリスレッシャー 【読み方】 ぽりすれっしゃー 【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー 【初登場話】 第14駅「迷刑事、名探偵」 【分類】 烈車(サポート烈車)/トッキュウレッシャー 【出力】 220万馬力 【モチーフ】 パトカー、拳銃、手錠 【カラー】 白、黒 【烈車】 ポリス(パトカー)のイマジネーションをモデルにし、サポート用として開発されるパトロール車両系烈車。 トッキュウスチール強化合金製、2両編成。 劇中で登場するサポート烈車の中では最速を誇る。 先頭車両へ拳銃「ポリスガン」、後部車両から手錠「ポリスワッパー」を搭載している。 「シャドーライン」の侵略が激化してから、車両自体が行方不明となる。 後の第14駅でライトによって再起動、警察署の地下駐車場から現れた。 合体時は烈車ロボの腕の部分を構成している。 【トッキュウレッシャー】 ポリスレッシャーの模型。 ポリスレッシャー(烈車)の呼び出しに用いる。 何故か「ソウジキシャドー」が盗んだ宝石や家電製品など(シャドーライン皇帝のゼット曰く「キラキラしたもの」)の中で混じっており、ソウジキシャドー(等身大)との戦闘後にライトが入手した。
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【名前】 ゼロガッシャー 【読み方】 ぜろがっしゃー 【登場作品】 仮面ライダー電王仮面ライダージオウ など 【分類】 専用武器 【所持者】 仮面ライダーゼロノス 【詳細】 ゼロノスベルトに接続されている携行武器。 オーラアーマーの1種「ゼロメタル」と呼ばれる金属で構成され、デンガッシャーよりやや大型。 普段は2つのパーツに分離して、ベルト両脇にセットされ、状況に応じて連結させることで武装化する。 サーベル型の「サーベルモード」やボウガン型の「ボウガンモード」の2モードへ組み換えが可能。 モードを切り替えることで接近戦、遠距離戦どちらにも対応が可能なマルチウエポンであり、強化形態のゼロフォームでも状況に応じ扱う。 ゼロノスベルトから抜き取ったゼロノスカードを装填することでフリーエネルギーをフルチャージし必殺技を発動する。 サーベルモードではスプレンデッドエンド、ボウガンモードではグランドストライクが発動する。 連結部分のジョイントが共通化している玩具版ではデネビックバスターとの互換性があるが劇中ではない。 【ゲイツ、マジェスティ】 仮面ライダーゲイツマジェスティがゼロノスライドウォッチに触れ、武器として召喚した。 ボウガンモードを使用している。
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Project Card イレイザー 4F/6C 範囲/瞬間 ≪あなたの任意の勢力1つのキャラクター全て≫を捨て札する。 No.0182 Rarity R Illustrator すーぱーぞんび(六面堂) Expansion 始まりの地球 カード考察 イレイザー(勢力)の代表的プロジェクトカード。 ダメージではなく捨て札効果なのでシールドでは防げない。また、該当勢力であれば自他や支配の有無を問わず対象になる。 黒デッキを使っている時点でこのカードを警戒されると言っても過言ではない。 性能自体は旧パニッシュメント、パニッシュメントIIと同じなので運用などについてはそちらの項目も参照されたい。
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馬データ 馬名 キタノテストマン 馬名の由来 母名の一部+冠名 誕生年 2200年 性別 牝 馬主 テストマン 生産者 テストマン 父 オールドハバナ(リボー系) 母 キタノヘンパクト(ヘイロー系) 獲得賞金 1780万円 通算成績 2-0-0-7 (GI:0勝 GII:0勝 GIII:0勝) 成長型 普通遅 ピーク時能力 33353 坂 いけてましたよ コース 無難にこなしました ペース それなりにはこなしました DB 備考・主な勝鞍 初年度産駒唯一の牝馬。 牝馬ゆえの低能力……というよりこの馬自体牝馬であることを抜きにしても能力が低く、 何度成長期を迎えても能力は2からピクリとも動かず(´・ω・`) こんな能力でもハバナの仔らしく根性だけはあった。コンジョス^^ 未勝利脱出は世代最遅、以降も着外続きと良いところがなかったが 雨を味方につけ4歳2月に1勝クラスを逃げ切って繁殖入り。 そのままじょーかーさんに買われて産駒も走っている。 ちなみに、クソヨワスギとこの馬だけは非公式データベースのページが存在しない。 現役中はずっとくたばっていたようだ。
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砂鉄の楼閣(中編) B-1ルート分岐◆/VN9B5JKtM 3. 神速の雷は敵を撃ち貫き Number_Three_"Railgun". パニッシャーから吐き出された弾丸が黒い壁に阻まれる。 その光景を見て、ロベルタは二つの疑問を抱く。 (この壁……あの園崎詩音という女が使用していた銀色の膜に似ていますね) ラッドが現れた時もこの壁が炎を防いで、電撃使いも人形も火傷一つ負っていなかった。 以前ロベルタが殺害した少女も似たような能力を使用していた。ならばこれも同類の能力によるものなのだろうか、それが一つ目。 そしてもう一つの疑問。 (超電磁砲とやらは使わないのでしょうか? その威力次第では撤退も視野に入れていたのですが) ナインの情報にあった超電磁砲。民家を崩すほどの威力を誇るオレンジ色の閃光。 その話の通りなら一撃でも食らえばその時点で勝負が決まりかねないのだが、一向に撃つ気配がない。 (何か使用条件でもあるのか、それとも人を殺したくないとでも思っているのでしょうか……どちらにせよ、いくら強力な武器でも使えなければ唯のガラクタと同じです) 黒い壁に弾丸を撃ち込むロベルタの視界一杯に薔薇の花びらが舞い広がる。 桜吹雪ならぬ薔薇吹雪。ガルシア坊ちゃまにもお見せしたい光景ですね、と場違いな思考を巡らせながらパニッシャーをかざす。 見た目こそただの花びらだが、その正体は触れたもの全てを切り裂く鋭利な刃物。それが逃げ場を封じるように、一斉にロベルタに襲いかかる。 迫り来る薔薇の大群を巨大な十字架を盾に防ぐ。 視界の端でリヴィオが黒い壁に銃弾を撃ち込み、その直後、撒き散らされた薔薇の花弁に襲われる。 敵の意識がリヴィオに向いている間にロベルタは壁の後ろに回り込む。円を描くように黒い壁を迂回し、少女と人形を捕捉する。 敵の姿を視界に収めたロベルタは足を止めてパニッシャーを構え、髑髏型の引き金を引く。狙うは電撃使いの少女。 十字の先端から無数の弾丸が発射され――少女を守るように割り込んできた黒い壁に飲み込まれるように消えていく。 立ち止まったロベルタに向かって壁の一部が鞭のように伸び、その足元を薙ぎ払う。 ロベルタはこれをバックステップで回避。目標を見失った黒い鞭はそのまま横のビルにぶつかり、ガリガリと耳障りな音を立てながらコンクリートの壁を削り取る。 ちらりと目をやると、黒い鞭がぶつかった辺りには巨大なナイフで切り付けたような傷痕が深々と刻まれていた。 思い通りにいかない現状にロベルタは歯噛みする。 薬を流し込みたい衝動を抑え込み、それが更に苛立ちを加速させる。 ブツリと肉を噛み千切る感触と共に口の中に鉄の味が広がり、食いしばった歯がギシリと音を立てる。 もちろんロベルタも何もかもが思う通りに進むはずが無い事は分かっている。 かつてフローレンシアの猟犬と恐れられ、何人もの人間を殺してきた彼女は予定外の出来事など幾らでも経験している。 だが、今回はあまりにも想定外の事態が重なり過ぎている。 最初の奇襲で確実に殺したはずの二人が無傷で生きていた事も、ラッド・ルッソの突然の乱入も、ナインの暴走も、敵の予想以上の戦闘力も。 いや、それ以前に自分がこの場に呼び出されたことも。 だがまだ状況は二対二、総合的な戦闘力では確実に自分達の方が上。ちょっとした切っ掛けで均衡は崩れ、天秤は自分達の方に傾く。そのはずだ。 なのに攻め切れない。 視線を横にやれば、自分の同盟者も同じように攻めあぐねているのが見えた。 理由は多々ある。 散弾のようにばら撒かれる花弁、機関銃の連射すら防ぎきる黒い壁、そこから鞭のように伸ばされる黒い剣。 だが一番の要因は味方のはずのこの男、リヴィオ・ザ・ダブルファング。 この男との同盟が成立している理由はただ一つ。自分の手にこの男の求める武器、パニッシャーがあるからだ。 逆に言えばこの男にとって、パニッシャーさえ手に入れれば無理に同盟を続けるメリットは無い。即座に単独行動に戻り、他の参加者を殺して回ったとしてもおかしくない。 そしてミュウツーにナインを追うように指示を出したのはリヴィオだ。つまりこの二対二の状況はリヴィオが作り出した事になる。 では何故ミュウツーにナインの後を追わせたのか? ナインが返り討ちにされないか心配したため――あり得ない。自分達は互いに利用し合う関係だ。ナインがやられたとしても切り捨てて三人で同盟を組み直す、それだけだ。 二対一で確実にラッドを仕留めるため――あり得なくはないが、それなら目の前の敵を三人で片付けてから追えばいい。ナインがやられていたとしても三対一だ。 残る可能性は――ロベルタと二人きりになればパニッシャーを奪うチャンスもあるだろうと考えたから。 だとすれば。たとえ目の前の敵に勝利したとしても、その過程で自分が行動不能なほどのダメージを受ければ、この男は間違いなく自分を殺しにかかる。最悪戦闘中に撃たれる可能性もあるため、一瞬たりとも警戒を解く訳にはいかない。 つまり実質的には二対二の戦いなどではなく、二対一対一の三つ巴だ。 ただ勝つだけでは足りない。できるだけ被害を抑えて、リヴィオより優位な状況で勝ちを収めなければならない。 リヴィオの異常な再生力を考えると、時間が経てば経つほど自分の優位性は失われていく。実際、数時間前には胸に大きな傷があったはずだが、今では傷跡すら残さず完治している。 本来ならば一刻も早く敵を殲滅するのが好ましい。多少のダメージは覚悟の上で、黒い壁の左右から同時に突撃したいところなのだが。 ここで敵が電撃使いだという事実がロベルタに二の足を踏ませる。 敵の武器が銃や刃物の類なら急所さえ外せば一撃で戦闘不能になる事はない。 だが雷撃が相手ではそうはいかない。一撃でもまともに受ければ体が麻痺して満足に動けなくなるだろう。 そしてリヴィオが拳銃を武器としているのに対して自分の武器は機関銃。敵がどちらを優先して迎撃するか……考えるまでもない。 雷撃を浴びて倒れ伏す自分に止めを刺すリヴィオ。その想像が頭をよぎり、どうしても思い切った行動に踏み切れない。 ギリギリのところで保っていた均衡が崩れ去る、その時が訪れるのは思ったよりもずっと早かった。 パニッシャーがカチンと音を鳴らし、その先端から吐き出されていた鉛弾の嵐が止む。 この半日、主武装として酷使し続けてきたパニッシャーがついに弾切れを起こした。 予備の弾薬はデイパックの中に入っているが、装填するまでは大きな隙が出来る。当然、相手が大人しく待っててくれるはずも無いだろう。 苛立ちを込めて十字架を地に突き立てる。 パニッシャーの重量とロベルタの膂力により、十字の先端が地に突き刺さる。 予備弾薬を取り出そうとデイパックに手を入れたロベルタの前で、ズズズ、と音を立てながら黒い壁が横にずれる。 その後ろから現れたのは、両手に人形を抱え、その手を前に突き出す電撃使いの少女。 ロベルタに向けて真っ直ぐに伸ばされたその手から。 「行くわよ、真紅っ!」 砲弾のように勢い良く人形が撃ち出され、一瞬にしてロベルタとの距離をゼロにした。 宙を飛ぶ人形の背からパラパラと黒い粉末が零れ落ち、虚空に軌跡を描く。 その隻腕が力強く握り締めているのは、彼女の小柄な体躯には釣り合わない大きな鋏。 目の前に迫った人形が右手を大きく振りかぶり、叩きつけるようにして鋏を振り下ろす。 デイパックから手を抜く暇もない。ロベルタは咄嗟に地に突き立てたパニッシャーを盾にして、人形の一撃を受け止める。 速度を乗せた一撃は小さな人形が繰り出したとは思えないほどに重く、受け止めた十字架が僅かに押し込まれて傾いた。 十字架で鋏と競り合いながらロベルタは考える。 想定外の出来事に対応が一瞬遅れたが、相手が接近戦を挑んでくるのなら好都合だ。 あの電撃使いの少女は自分やロアナプラの住人達とは違い、どう見ても平和な世界の住人だ。 味方を巻き込むこの状況では、あの少女は電撃を使わない、いや、使えない。ロベルタはそう判断した。 その考えは概ね正しい。 例えば今ロベルタの前に居るのが衛宮切嗣ならば、ストレイト・クーガーならば、あるいは橘あすかならば。美琴は電撃を放つ事など出来なかっただろう。 だからロベルタにとってただ一つ誤算だったのは―― ――真紅が電気を通さない人形だった事だ。 参加者についての情報を交換した際、ナインは真紅が人形だという事を話している。もちろん電撃使いの御坂美琴が真紅に説得され、自分達の敵となった事もだ。 ナインはその一部始終を目撃していたため、真紅には電撃が効かない事も知っていた。 だが彼女達四人の中に電撃を武器とする者はなく、美琴が味方である真紅を攻撃するはずも無いだろうと考えたため、その事は話さずに二人の能力について説明するだけにした。 つまり、ロベルタは『人形である真紅に電撃は通じない』という事実を知らなかった。 それが明暗を分けることになる。 左手でパニッシャーを支えながら、右手を黒鍵に伸ばそうとしたロベルタの耳に、パチリ、と火花の音が届く。 信じられない、という思いで顔を上げたロベルタが見たものは、肩まで伸びた茶色の髪からバチバチと火花を散らし不敵に笑う電撃使い。 まさか、という考えを振り払い少女の迎撃に移るが、人形ごと自分を攻撃してくるなどあり得ないと思っていたため、ロベルタの反応が僅かに遅れる。 素早くコルト・ローマンを抜き放ち、美琴の額に狙いをつける。真紅から美琴に、一瞬で狙いを切り替えたのは流石と言うしかないだろう。 だが銃弾の数百倍の速度で迸る雷撃の前にはその一瞬ですら致命的。 視線が、交差する。 ロベルタが引き金を引こうと指に力を込めたその刹那。 音を置き去りにして、雷が駆け抜ける。 角のように逆立つ前髪から放たれた雷撃の槍が、巨大な十字架に吸い込まれ――ロベルタの体中を数億ボルトの電流が駆け巡った。 全身の筋肉が一瞬で麻痺し、エプロンドレスの所々が焼け焦げ、三つ編みの先を縛っていたゴム紐が熱で焼き切れる。 視界はチカチカと明滅し、手からは拳銃が零れ落ちる。膝の力が抜けてガクリと地に崩れる。 墓標のように突き立つ十字の傍らで、ロベルタは己の意識を手放した。 ◇ ◇ ◇ 真紅は目の前に倒れ伏すメイド服の女を見下ろす。 口元に手をかざし、呼吸がある事を確認する。 「大丈夫、息はあるようだわ。そんな事より美琴、服が砂鉄まみれで気持ち悪いのだわ」 美琴達は最初から敵の機関銃が弾切れを起こした瞬間に勝負をかけるつもりでいた。 しかしここで、普通に電撃を放ってもロベルタがパニッシャーを避雷針代わりにして後ろに逃げるのではないか、という問題が発生した。 そこで二人の立てた作戦は、真紅が敵の足を止め美琴が電撃を放つ、というものだ。 だが真紅が普通に敵との距離を詰めても、その間に予備の武装で迎撃されてしまうだろう。 そこで美琴は真紅の背中を砂鉄でコーティングし、超電磁砲の要領で撃ち出した。 もちろん全力を出せば真紅の体が空気摩擦に耐え切れないので手加減はしたが、それでも相当なスピードだ。 ロベルタはパニッシャーで迎撃せざるを得ず、その表面を流れた電流により行動不能に陥った、という訳だ。 「美琴! その傷は……!」 「あー、うん。メッチャクチャ痛いわ」 当然、二人がロベルタに意識を向けている間リヴィオが何もしないはずがない。 黒い壁の操作がおざなりになった隙を突いて、美琴に目掛けてマガジン内の残弾を全て撃ち放った。 美琴も即座に砂鉄の壁で防御したが、その内の一発が左肩に命中し、肉を抉っていた。 傷口から血が溢れ、焼けるような痛みを訴えてくる。 「でも、この程度で学園都市の第三位、超電磁砲の御坂美琴を止められると思ったら大間違いよ」 2. 猟犬の牙は獲物を食らい The_Double_Fang. リヴィオはソードカトラスのマガジンを入れ替えながら状況を分析する。 自分はさしたるダメージを受けていないが、一応の同盟者であるロベルタは敵の電撃で行動不能。 対して自分たちが相手に与えたダメージは電撃使いの肩の傷のみ。 ラッドを追って病院内に消えたナインとミュウツーが戻って来る気配は無い。向こうは向こうで苦戦しているのだろうか。 最初は四対二だったはずが、いつの間にか一対二になっている。 単純に考えて敵との戦力差は二倍。 生存を優先するならば、何とか隙を作って逃げるべき。 (だが、これはチャンスでもある) 元々リヴィオの目的はパニッシャーを入手しラズロに渡す、それだけだ。 ナイン達と同盟を結んだのも、パニッシャーを手に入れるためにはその方が好都合だったからにすぎない。 そして現在、ナインとミュウツーは別行動、ロベルタは電撃で動けない。パニッシャーを手に入れる絶好のチャンスだ。 逃亡か、戦闘か。 リスクとリターンとを天秤にかけ、リヴィオの選んだ選択は―― (ここで逃げる訳にはいかない。電撃使いと人形を始末し、動けないロベルタに止めを刺してパニッシャーを入手する) ――戦闘の続行。 勝算はある。 敵の電撃使いは攻防共に優れた厄介な能力を持つが、それ以外はそこらの一般人と変わりない。 自分のように人並み外れた再生力を持つ訳でも、超人的な身体能力を誇る訳でもない。 現に先ほどの弾丸で大ダメージを受けている。隙を作って急所に弾丸を一発、それだけで殺せる。 もう一人の敵、人形は電撃使いのサポート役としては十分だが、単体ならば大した障害ではない。 薔薇の花弁は切れ味鋭いが、自分の再生力の前では力不足だ。 小柄な体躯の割に力はあるようだが、それもミカエルの眼で戦闘訓練と生体改造手術を受けた自分には遠く及ばないだろう。 一対一なら確実に自分が勝つ。 加えて敵は明らかに疲弊している。 先ほど電撃使いに銃弾を撃ち込んだ時も、最初に比べて黒い壁の動きが鈍っていた。 考えてみればそれも当然だ。最初の奇襲から今に至るまで、敵は自分達との戦闘中ずっと能力を行使しているのだ。あれほどの力を使い続けて疲れが溜まらないはずがない。 とは言うものの、やはり自分の不利は変わらない。 銃弾を阻む黒い壁、鞭のように伸ばされる黒い剣、散弾のようにばら撒かれる花弁、そして未だ満足に動かせない左手。 一丁の拳銃で勝てる相手ではない。 ロベルタの横に突き刺さっているパニッシャー、あれを使えれば話は変わるのかも知れないが、生憎パニッシャーは弾切れだ。 この戦況を引っくり返す一手が必要だ。 その糸口はあの真紅とかいう人形を見て閃いた。 マスター・Cの教え通り、仲間の死で動揺を誘う。 だが心のどこかで躊躇している自分が居た。 (ラズロならそんな事で迷ったりしない。お前の言う通り、やっぱり俺は甘いな……) この期に及んで甘さの残る自分を自嘲する。 その程度で揺らぐのか、と。お前が固めた覚悟はそんなものなのか、と。 そうだ、自分はラズロが戻って来るまで生き抜くと決めたはずだ。 「そう言えば、あの蒼星石とかいう人形、あれもお前の同類なのか?」 「…………おまえ、蒼星石を知っているの?」 「ああ」 感情を押し殺したような冷え切った声。 狙い通り。 「俺が殺したからな」 「真紅ッ!」 電撃使いの叫び声を無視して人形が飛び出して来た。慌てずに狙いを定め、引き金を引く。 手に僅かな反動を残して弾丸が発射され、人形の額を砕く――直前に黒い壁が割って入り、銃弾を防いだ。 それも予想の範囲内、あの女が人形をかばう事ぐらい最初から織り込み済みだ。 本当の狙いは、盾を失った電撃使い。 流れるような動作で銃口をずらし、頭、胸、腹、足を狙った四連射。 電撃使いは壁の後ろに転がり込んでこれを回避し、避け切れなかった銃弾がその右足を貫いた。 「美琴!」 「痛ぅっ……! 真紅、許せないのも当然だけど、少し頭を冷やしなさい」 「ええ、もう大丈夫。ごめんなさい……」 今ので仕留められなかったのは残念だが、確実にダメージは与えられた。 天秤は徐々に傾きつつある。 「ところで私もアンタに一つ聞きたい事があるんだけど」 黒い壁の向こう側で、電撃使いの女が口を開いた。 時間が経てば経つほど自分の傷は回復し、相手は血を流して体力を失う。 相手の意図は分からないが、時間稼ぎの意も込めて続きを待つ。 「アンタがクーガーさんを殺したの?」 ストレイト・クーガー。殺し合い開始直後に病院付近で、そして第二回放送前に地下で、二回に渡ってラズロと激闘を繰り広げ、死闘の果てにラズロと相打った男。 何故この女がラズロとクーガーが戦った事を知っているのか。 疑問に思い、あの時地下に居た連中の顔を思い浮かべようとしたところで、そう言えばあの中の一人がこの女だったな、と思い出す。 あの時とは雰囲気が全く違っているため、今まで別人だと思っていた。 「だったらどうする? 奴の死に様でも聞かせて欲しいのか?」 挑発するように答えを返す。 これで頭に血が昇ってくれれば儲け物だ。 「別に、どうもしないわよ。アンタを倒す理由がまた一つ増えただけ、私がやる事は変わらないもの」 その通りだ。 相手の目的が敵討ちだろうが何だろうが、自分のやるべき事は変わらない。 目の前の障害を排除し、ウルフウッドさんとの再戦に備えてラズロのためにパニッシャーを手に入れる。それだけだ。 「ああ、ついでにもう一つ。アンタの左腕、確か地下で見た時には肩から先が無かったはずだけど、その再生力はアンタの能力?」 「だったら何だ?」 「そう。――――良かった」 その不可解なセリフを訝しむ間もなく。 黒い壁に大穴を穿って飛び出して来た弾丸が、オレンジ色の尾を引いてリヴィオの足元に突き刺さった。 すぐ横の地面が爆ぜ、その衝撃で吹き飛ばされる。一瞬遅れて鳴り響く轟音を聞きながら地を転がる。 起き上がり視線を向けたその先で、まるで砂が流れ込むように、黒い壁に空いた穴が塞がってゆく。 穴が完全に埋め立てられる、その刹那。怒りの篭った女の視線が突き刺さる。 「アンタには相当ムカついてるから、ちょっとやり過ぎちゃうかも知れないけど……。死にはしないって事よね?」 御坂美琴の持つ最強の攻撃手段、超電磁砲。今までの攻撃とは桁違いの威力。 リヴィオの立つ位置があと一歩ずれていたら、間違いなく今の一撃で足を吹き飛ばされていた。 今まであれを使わなかったのは、自分達を殺したくなかったからだろうか。確かにあれは当たり所によっては人の一人や二人、簡単に殺しかねない。 だがロベルタが倒れ、欠けた腕すら復元するほどの再生力を持つリヴィオが残ったため、急所さえ外せば問題ないと判断したようだ。 リヴィオも、まさか自分の再生力が仇になるなどとは夢にも思わなかった。 (あれがナインの言っていた超電磁砲……再生力が制限されている今、あんなものを連発されれば一たまりも無い。やはり、使うしかないか) 残り4発の切り札、エンジェルアーム弾頭。 できれば温存しておきたかったが、ああも凄まじい破壊力を見せ付けられてはそうも言っていられない。 敵の位置は超電磁砲で開いた大穴から確認済みだ。 一発目で黒い壁に穴を空け、二発目で電撃使いを葬り去る。 通常弾頭入りの銃からエンジェルアーム弾頭入りの銃に持ち替える。 その直後、リヴィオに向かって薔薇の花びらが撒き散らされる。 リヴィオはそれを回避――しない。 リヴィオは戦闘中、一つの疑問を抱いていた。 敵は黒い壁に隠れ、こちらからは姿が見えない。だがそれと同時に、敵からこちらの姿を見ることも出来ないはずだ。 ならば敵はどうやって自分達の位置を割り出しているのか? (壁が弾丸を受け止める角度? いや……音、だろうな) 恐らくは銃声や足音などの音から自分達の位置に当たりを付けている、リヴィオはそう予想した。 だが聴覚だけでは正確な位置までは割り出せないため、花弁を撒き散らしたり、黒い剣で薙ぎ払うようにして広範囲を攻撃してきたのだろう。 先ほどの超電磁砲の一撃がリヴィオを捕らえられなかったのも、正確な位置が分からなかったからだと考えれば納得がいく。 身を切り裂く花弁の嵐の中、リヴィオは己の再生力を頼りに、足音を殺してゆっくりと移動する。 数歩、歩みを進めたところで、リヴィオを飲み込もうと黒い壁が迫ってきた。 津波のように、あるいは雪崩のように。もっとも砂の惑星で生まれ育ったリヴィオにはその例えは思いつかなかったが。 ともかくリヴィオはここで勝負を決めようと、電撃使いの居るであろう場所に向けて銃を構えた。 黒い壁が目前にまで迫り、引き金を引こうとして――二度目の超電磁砲が放たれ、数秒前まで自分が居た地面がごっそり抉り取られた。 先の一撃より距離が離れていたため、リヴィオは衝撃によろめくも無様に地に転がるようなことは無かった。 すぐさま体勢を整え、エンジェルアーム弾を撃ち込もうとしたところで。ヴゥゥン、と唸りを上げて、リヴィオの腕に黒い剣が振り下ろされた。 そこでリヴィオも気付く。超電磁砲はリヴィオを狙ったものではなく、あくまで隙を作るための一撃。本命はこの黒い剣。 拳銃を握り締めたままで、切り落とされた手首が地に落ちる。 激痛を無視し、動かない左手を無理矢理に動かして、拳銃を拾うため手を伸ばす。 グリップに手が触れた瞬間、黒い壁の後ろから真っ赤な人形が視界に飛び込んできて。 ズブリ、と。人形の振り下ろした鋏で手首が地に縫い止められる。 「ナイス、真紅!」 サラサラと崩れ落ちる壁の向こうで、バチバチと火花が散る。 鋏が引き抜かれるとほぼ同時。 電撃が、奔った。 ◇ ◇ ◇ ロベルタが目を覚ましたのは彼女が気絶してから二十分ほど経過した頃だった。 最初に視界に入ったものは自分の傍らに突き立つパニッシャー、地に倒れ伏すリヴィオとその横に転がる拳銃だった。どうやら自分に続いてリヴィオも敗北したらしい。 既に敵の姿はなく、どういうつもりか自分達の荷物も手付かずのまま放置されている。 殺し合いを否定する立場なら止めを刺さないというのはまだ分かるが、自分達が拘束も武装解除すらされずに放置されているというのは腑に落ちない。 よほど自分達の力に自信があるのか、あるいはその僅かな手間すら惜しんだのか。 いずれにせよ好都合だ。自分が倒れる直前まで持っていたはずの拳銃を手探りで探し出し、しっかりと握り締める。 (私はまだ死んでいない。奴らに突き立てるための牙も残っている。ならば、私のやるべき事は一つしかありません) まずは一刻も早くこの場から離脱しなければならない。 病院内の戦闘がどのような結果になるかは分からないが、その勝者が誰であろうが自分を発見すれば殺すだろう。 ラッド・ルッソならば嬉々として。ナインやミュウツーならば足手纏いを切り捨て武装を奪うために。 そう、今のロベルタがリヴィオを殺そうとしているように。 全身が痺れて満足に動かせない今、彼等のような強敵に襲われれば命は無い。 麻痺した筋肉を強引に動かし、プルプルと震える両腕を支えにして強引に上体を起こす。 ところで、美琴の放った電流には、常人ならば数時間は身動きが取れなくなるほどの威力が込められていた。 そしてロベルタには電撃に対する耐性も無ければ、リヴィオのような異常な再生力も無い。本来なら今も指一本動かせないはずだ。 では何故、彼女は動けるのか。 その理由は単純、地に突き立ったパニッシャーだ。 確かに美琴の放った雷撃の槍はパニッシャーに直撃し、その表面を伝ってロベルタの体に流れ込んだ。 だが美琴と目が合った瞬間、直感的に危険を感じたロベルタは反射的にパニッシャーから手を放していた。 僅かに行動が遅れたため完全に回避する事は出来なかったが、地に突き立ったパニッシャーが避雷針の役目を果たし、膨大な電流を大地に流した。 電撃の大半が地面に流れた結果、本来ならば数時間は身動きできないはずのロベルタは僅か二十分程度で起き上がる事ができた。 (御当主様、若様……。必ずや……奴らの喉元に喰らいついてみせます) 一言で言えば、ロベルタの鍛えられた直感と超人的な反射神経がダメージを最小限に抑えた、そういう事だ。 「サンタ・マリアの、名に誓い……すべての不義に――鉄槌を!」 ――だからこれは、リヴィオの再生力がそれを上回った、ただそれだけの話。 銃弾が空気の壁を突き破る音と共に、ロベルタの左胸が消失した。 ◇ ◇ ◇ リヴィオが意識を取り戻したのはロベルタが目覚める十分ほど前だ。 そして持ち前の再生力で全身を復元している最中、ロベルタが起き上がろうとしているのに気付いた。 自身はまだ起き上がることはできなかったが、辛うじて動かせる左手で目の前に転がるソードカトラスを掴み取る。 体中が痺れて腕を持ち上げても狙いが定まらないため、グリップを地面につけ、手首の動きだけで銃を傾け、銃口をロベルタに向ける。 幸いマガジンにはエンジェルアーム弾頭が装填されているため、多少狙いが外れても当たりさえすれば十分に致命傷を与えられる。 ブレる手を必死で押さえ込み、狙いを定めて引き金を引く。 銃口から放たれたエンジェルアーム弾頭が、両手をついて起き上がろうとしていたロベルタの左肩から左胸にかけて、ごっそりと削り取った。 左腕の肘から先だけがボトリと転がる。 支えを失った体がぐらりと傾き、ビチャリと水音を立てて地に落ちる。 傷口から溢れ出た鮮血が地面を赤黒く染めていき、辺りに鉄錆にも似た血の臭いが蔓延する。 「やった、か……」 ズルズルと地面を這いずってロベルタの横まで移動し、確かに死んでいる事を確認すると、地面に散らばった荷物を回収する。 死ぬ瞬間まで握り締めていた拳銃、柄のやたら短いナイフ、デイパックに入った大量の荷物。 そして最大の収獲、パニッシャー。 上からロベルタのデイパックを被せるようにして回収し、自分のデイパックに仕舞い込む。 「これで同盟は解散だな」 感情にロベルタの死体を見下ろす。 パニッシャーを手に入れた今、奴らと行動を共にする理由など無い。 奴らは奴らで勝手に動いて参加者を減らしてくれるだろう。ならば次に会うまでは放っておけば良い。 「それにしても、ようやく一人か……。ダメだな、この程度で喜んでるようじゃラズロに笑われちまう」 リヴィオが表に出てから何度も戦闘を繰り返してきたが、その度にラズロとの差を思い知らされた。 劇場では手痛い敗北を喫し、駅前では様子を見ている間にチャンスを逸し、そして今もまた敵に破れ惨めな姿で地に倒れ伏していた。 ようやくリヴィオ・ザ・ダブルファングとして初めての戦果を挙げる事ができたが、それもたまたま自分の方が先に相手の体に鉛弾を撃ち込むことができたからに過ぎない。 もしこれが自分ではなくラズロならば、間違いなくこんな無様は晒さない。 やはり自分ではラズロには遠く及ばない。 だが、そんな自分でもラズロのためにパニッシャーを手に入れる事ぐらいはできた。 (ラズロ、準備は整えた。あとはお前が戻って来れば……) 孤児院での、劇場での闘いの記憶が蘇る。 圧倒的な身体能力差を覆しての敗北。確かに自分では、ダブルファングではウルフウッドさんには勝てない。それは認めよう。 だがラズロならば、トリップオブデスならば。パニッシャーを手にした今、たとえ相手が何者だろうと負ける事など有り得ない、そう確信できる。 (だから、いつでも戻って来い……ラズロ!) 間もなく訪れる決着の気配を感じ、リヴィオは闇の中へと歩を進める。 唯一無二、一心同体のパートナーの帰還を待ち望みながら。 【ロベルタ@BLACK LAGOON 死亡】 【残り23人】 【E-5 北西/一日目 夜】 【リヴィオ・ザ・ダブルファング@トライガン・マキシマム】 【状態】:全身治癒中、右手再生中、背中のロボットアーム故障、全身に痺れ 【装備】:M94FAカスタム・ソードカトラス×2@BLACK LAGOON、.45口径弾×19、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×3@トライガン・マキシマム 【道具】:支給品一式×9(食料一食、水1/2消費)、スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル(残弾20発)@BLACK LAGOON、 ココ・ジャンボ@ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×2、.45口径弾×24(未装填) 天候棒(クリマ・タクト)@ワンピース、ミリィのスタンガン(残弾7発)@トライガン・マキシマム、三代目鬼徹@ワンピース パ二ッシャー@トライガン・マキシマム(弾丸数0% ロケットランチャーの弾丸数2/2)、コルト・ローマン(6/6)@トライガン・マキシマム 投擲剣・黒鍵×4@Fate/zero、レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL、コルト・ローマンの予備弾35 グロック26(弾、0/10発)@現実世界、謎の錠剤入りの瓶@BLACK LAGOON(残量 50%) パ二ッシャーの予備弾丸 2回分、キュプリオトの剣@Fate/Zero 、首輪(詩音) 【思考・状況】 0:ラズロが戻るまで必ず生き抜く。 1:痺れが取れるまでどこかで休息を取る。できれば右手も治るまで休みたい。 2:参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける? 3:ウルフウッドを強く意識。 【備考】 ※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。 ※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。 時系列順で読む Back 砂鉄の楼閣(前編) Next 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 投下順で読む Back 砂鉄の楼閣(前編) Next 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 Back Next 砂鉄の楼閣(前編) 御坂美琴 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) 真紅 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ミュウツー 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ラッド・ルッソ 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ブレンヒルト・シルト 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ロベルタ 死亡 砂鉄の楼閣(前編) リヴィオ・ザ・ダブルファング 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐 砂鉄の楼閣(前編) ゼロ 砂鉄の楼閣(後編) B-1ルート分岐
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カード画像 基本情報 カード名 五大竜王 炎血皇マグヴァリウス(ゴダイリュウオウ エンケツオウマグヴァリウス) カード種類 ユニット レベル 3 所属軍 ウォルナー 属性 ドラゴンドラゴンロード炎 ATK 7 HP 7 STK 3 カードID 2020GB01-001GPR-5 レアリティ ★★★★L イラストレーター タカヤマトシアキ カードテキスト CNT [これの「フレイム・パニッシャー」 の能力を使う。]■「フレイム・パニッシャー」 これが場に出た時、敵ユニット1体以上を選び、君のダメージゾーンのカードの枚数と同数のダメージを割り振る。 フレーバーテキスト ヤツの肉体と心は、常に灼熱で満たされている。カード名設定 原田峻多 ■解説・総評 関連 収録パック 第一弾「地球 異世界連合軍結成!」 プロモーションカード 名前
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パニックルーム 2002年 アメリカ 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 監督:デビッド・フィンチャー 出演者:ジョディ・フォスター、フォレスト・ウィテカー 夫の浮気が原因で離婚したメグ(ジョディ・フォスター)はマンハッタンで娘と暮らすための新居を探していた。4階建てでエレベーター付き、そして頑丈に出来た緊急用の避難ルームがある一軒家を見つけたメグは、早速引っ越しの手続きをする。しかし、引っ越しした晩、何者かが家に侵入。メグは娘と共にパニック・ルームへ逃げ込むが…。 パニックルーム、それは災難から自己を守る為の避難所である。扉を閉めてしまうと外部から内部(パニックルーム)へ入ることは不可能。 ストーリーは、パニックルームの中(内部)にいる者と外(外部)にいる者の駆け引きで成り立っている。 この内と外のギャップがこの作品のおもしろいところではないかと思う。 内部にいる母娘はいろいろな方法を試して第三者に助けを求めるが、外で待っている泥棒達はそれらを阻止して自分達の目的を達成しようと内部へ様々なプレッシャーをかけていく。 もちろんこのやりとりも内部と外部のおもしろさであるが、泥棒達のグループ内での隠し事やそれによる裏切りや失敗も個人という内部状況の把握を怠ってしまった為にグループという外部的囲いが脆くなってしまった。これも一種の内部と外部のギャップではないだろうか。 パニックルームの中での母娘においても、普段は(外部では)気持ちがすれ違いがちであった二人が、パニックルーム内(内部)で互いに思い合い、素直になっていく様子がうかがえる。それはラストの公園のベンチでのシーンで再度確認できる。 自分の思いや気持ちといった内部のコトを、正確に外部に伝えることは如何に難しいことであるかを知らされる作品ではなかったかと思う。 しかし、いつものデヴィット・フィンチャー「オチ」を期待していただけに、この作品はきれいにまとまめてしまっていて、少々残念かな。2002.12.03i.m コメントをぜひ 名前 コメント カテゴリー-映画
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不断の騎士の遺体をその場に放置して、Prince of Killerは一人森を進んでいた。 早く次の参加者を殺したくてしかたがないのか、楠沙枝の小柄な体を、フルフルと震わせている。 ついさっき不断の騎士を殺したばかりだけれど、ほとんど不意打ちみたいな感じで殺したから、少々欲求不満気味なのだ。 「殺すだけでもそれなりに愉しいけれど、やっぱりちゃんと戦いたいってのもあるんですよねえ……」 そんな物騒なことを呟きながら歩き続けると、やがて小さな灯りが殺人王子の視界に入る。 目を凝らしてよく見れば、腋を露出した奇妙な形態の巫女服を着用した少女が、こちらに背を向けて歩いていた。 (散りゆく者への鎮魂果は――まだ、使えそうにないなあ) 彼女の能力『散りゆく者への鎮魂果』は、うまくいけば一瞬で相手を殺せるだけの力があるが、 反面、一度使用するとしばらく使用できないという、自分ではどうしようもない欠点も同時に存在していた。 それは、一時間二時間といった長時間に及ぶものではないけれど、先程の使用から十分と経っていない現在は、確実に使用できない。 溜め息を吐いて、Prince of Killerはパニッシャーを構える。 狙いはもちろん、目の前の腋巫女(仮)だ。 (まあ、マーダーなら殺さないとは言ったけれど、こいつに反応できない程度のマーダーなら、どうせたいして殺せずに終わるからいりませんよってことで♪) 最後にそんな計算を脳内でし終え、いよいよパニッシャーが火を吹こうとした瞬間。 Prince of Killerは、何かが自分に迫ってきているのを知覚した。 (――――ッ!?) 数は十個二十個ではきかず、速さもそれなり。 パニッシャーを持ったままでは避けきれないと判断したPrince of Killerは、やむなくパニッシャーを近くの茂みに投げ捨て、自身も横に飛び退く。 (これは――?) 飛んできた物体の正体は掴めなかったものの、自身のすぐ脇を通り過ぎたそれらが背後の木々を薙ぎ倒すのを見て、直感で回避を選択したことに安堵する。 しかし、どうしたものだろうか。とっさに投げ捨てたおかげでパニッシャーが破壊されることはなかったものの、再び拾うには結構な距離が空いてしまった。 なんとか隙を見つけて拾えれば、と思考するPrince of Killerに、いつの間にやらこちらに体を向けていた腋巫女(仮)が口を開く。 「殺気がだだ漏れよ。どう?私の弾幕は」 「弾……幕……?」 聞き慣れない単語に戸惑うPrince of Killerに、「そう、弾幕」と腋巫女(仮)は繰り返す。 腋巫女(仮)、いや彼女の名前は――◆MajJuRU0CM、争符・生命遊戯。 最近開始した、東方ロワの筆頭書き手の一人であり、 東方projectの主人公・博麗霊夢を冷徹なマーダーとして登場させた作品『生命遊戯 Easy』の作者でもある。 そして自身が書いた博麗霊夢と同様、生命遊戯もまた、参加者の殲滅を目的としていた。 一見して無防備な少女を装いつつも、その反面周囲の警戒は怠らず、 襲いかかろうとするマーダーを書き手ロワで彼女が得た能力『弾幕』をもって返り討ちにしようとしていたのだ。 つまり、Prince of Killerは今回、まんまと生命遊戯の策にかかってしまったことになる。 「……ふふっ」 しかし、その事実を認識してもなお、Prince of Killerは不適な笑みを崩さない。 相手はこちらを一方的に攻撃できる能力を所持し、対して自分は頼みの綱のパニッシャーを手放してしまっている。 そんな状況だと言うのに、平然としているPrince of Killerを見て、生命遊戯は訝げに少女を見る。 「ちょっとアンタ、気でも触れたの? アンタに対抗手段が無いことくらい、理解できるでしょ?」 「いやいや、あなたみたいな強力そうなマーダーを発見できて、安心しているんですよ。やっぱりマーダーがいなければロワは回りませんからね」 その答えにますます怪訝そうにする生命遊戯に微笑みながら、Prince of Killerは言葉を発する。 ようやく再び使用できるようになった、彼女の能力のキーワードを。 「『散りゆく者への鎮魂果』!」 いつの間にやら、生命遊戯の足下に転がっていた、一個のオレンジ。 キーワードと呼応してそのオレンジが割れ、中から黒光りする銃口が顔を覗かせた。 「な――――」 一瞬遅れて生命遊戯はそれを視認し、戦慄するも、一度作動した『散りゆく者への鎮魂果』が停止することは無く。 オレンジの中の拳銃より放たれた弾丸は、生命遊戯を貫いた――が、しかし。 「……やってくれるじゃない」 博麗霊夢のウリは、当たり判定の小ささにあり。 その体を得た生命遊戯もまた、当たり判定は小さい。 つまりどういうことかと言えば――弾丸が貫いたのは、生命遊戯の巫女服のみであり、生命遊戯にダメージを与える結果にはならなかった。 自らの姿が霊夢であったことにこの上なく感謝し、生命遊戯はPrince of Killerに向き直る。 今度はこちらの番、弾幕ゲーの本気を見せてあげる。そう言おうとして――再び、生命遊戯の表情は凍りついた。 「残念、『散りゆく者への鎮魂果』での銃撃はあくまでフェイク。本命であるパニッシャーを取る隙を作るための、囮だったんです」 パニッシャーの銃口が、生命遊戯に向けられていた。 Prince of Killerの言葉は続く。 「先程は威力がわからなかったので念のため回避しましたけど……あなたの弾幕は、このパニッシャーで対抗できないほどじゃない。 むしろ、十分に勝ちを狙える。そう判断しました。どうします?私のパニッシャーとあなたの弾幕、 どちらが勝つか勝負といきますか?その場合、二人とも無事では済まないでしょうけど」 そう生命遊戯に告げて、にこやかに笑うPrince of Killer。 生命遊戯は少しの間思考し、やがて、いかにも渋々といった感じに頷いた。 「……わかったわ。この場はこれでお開きといきましょう。私は東方ロワの生命遊戯。アンタは?」 「賢明な判断、ありがとうございます生命遊戯さん。私の名前はPrince of Killer。オールロワの殺人王子です。」 「そう……Prince of Killer、ここで殺されなかったからには、精々一人でも多く殺して、私に楽をさせてよね」 「もとよりそのつもりです。生命遊戯さんこそ、たくさん殺してくださいよ?ロワを盛り上げるためにも」 それだけ言って、生命遊戯に背を向けてPrince of Killerは去っていく。 どうせ撃ったところで回避されるだけだろうと、生命遊戯も弾幕を撃ったりはしない。 「はあ……星蓮船の発売日までには帰りたい」 そんな生命遊戯の切実な呟きは、誰の耳にも届かず、ただ消えるのだった。 【一日目 深夜/山梨】 【Prince of Killer@オールロワ】 【服装】魔法少女沙枝の格好(ピンクのフリフリの魔法衣装) 【状態】健康 【装備】パニッシャー@なのはロワ 【持ち物】デイパック×2、支給品一式×2、オレンジ49個@コードギアス、不明支給品1~3 【思考】 基本:殺し合いを加速させる 1:第一放送までは出会った相手を殺す(ただしマーダーなら放置、迷っていればマーダー化するよう扇動、自分より強ければ撤退) 【争符・生命遊戯@東方ロワ】 【格好】博麗霊夢 【状態】健康 【装備】なし 【持ち物】支給品一式、不明支給品1~3 【思考】 基本:必ず生きて帰り、東方の新作をプレイする 1:出会った参加者を殺していく 時系列順で読む Back 正義が正義である世界 Next ゆーきゃんふらい・あいきゃんとふらい 投下順で読む Back 正義が正義である世界 Next ゆーきゃんふらい・あいきゃんとふらい むくわれぬもの Prince of Killer そして教会はなくなった 争符・生命遊戯 長野県がこげちゃう!
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ID.218 マグネットマン ID チップ名 属性 攻撃力 レア度 容量 コード 218 マグネットマン エレキ 130 3 48 M* 効果 備考 穴の上に出現 穴の上を攻撃が通過 障害物が攻撃の邪魔になる場合 × ○ 破壊して貫通する コード 入手法 M マグネットマンV2、マグネットマンV3 * -